2年ぶりのアメリカ旅行パート2

2018.11.26

デンバー空港国内線から、ボイシー空港に到着したのは夜の9:30だった。留学先だった大学の教授が空港で出迎えてくれ、ホテルまで送ってくれた。

ホテルでのチェックインでのコミュニケーションもどうにかなり、「よしよし、順調、順調」と部屋でお土産の入った旅行バッグを開けようとすると、「開かない!」のだ。「え?!私、鍵かけてないのに、なぜ???(日本からの出発時に鍵はかけないように言われる為だ)もしや、TSA(Transportation Security Administration)が中を見た後、鍵かけたのか!」と、漫画のように床に両手をついてがっかりした。落胆した理由は、私のバッグの鍵は日本にあるからだ…。友人にお土産もってきたのに、鍵が開けられなかったら持ち帰りになってしまう。友人に連絡をし、TSAの鍵のついた旅行バッグを持っていたら鍵を貸してもらえないかと、へんてこな質問をしてしまう(他のバッグの鍵で、別なバッグの鍵が開いてしまうなんてこと無いはずなのに)。

考えが迷走した結果、友人のアドバイスにより、翌日の早朝に空港に舞い戻り、TSAで事情を説明して鍵を開けてもらうことになった。通常なら空港に行ってサラッと数秒で開けてもらえて、めでたしめでたしだが。私の場合は、さすがにトラブルに見放されていなかった。TSAで事情を説明し、開けてもらえることになったが、なぜだか鍵が開かない!のだ。TSAスタッフが鍵と格闘すること、数分間ガチャガチャと続く。ほとほと、がっくりうな垂れそうになり、もう、鍵を工具で壊すしかないか…と諦めの気持ちも浮かんだ。一緒に空港に付き添ってくれた教授も、私と同じことを考えていたその時、もう1人のTSAスタッフが呼び出された。そのスタッフに代わって数秒、鍵は何事もなかったかのように簡単に開いた。鍵にも相性なのか???まあ、工具で鍵を壊すようなことにならなくてよかったわけで、やっと旅行気分に戻ることができた。

ボイシーで懐かしの人々と再会し、つかの間の留学生活を回想した後、次に目指した行き先はアナハイムだ。一つ目の目的は、友人に会うこと。二つ目は、エンゼル・スタジアム(エンゼルス・スタジアムではなかったことに、この時気が付いた)で野球観戦と大谷選手のプレーを観ることだ。1日目は、酔っ払いの人達に囲まれ、「試合観る気ないでしょ、この人達…」と思うくらい観戦するのは大変だった。2日目は、トラウト選手、大谷選手のアベックホームランを生で観ることができ、何年ぶりだろうかとても興奮した。私に野球観戦の楽しさを教えてくれたのは野球をやっていた兄であり、大人になってまた球場に足を運ぶきっかけを作ってくれたのはイチロー選手と大谷選手である。プロ野球選手なのに、高校生のように野球を楽しむ一生懸命さが、プレーから伝わってくるからだ。これまでの人生で唯一後悔していること、それは、高校生のときに野球部のマネージャーをしなかったことだ。野球部のマネージャーを選んでいたら、今の私はいないだろう。

今回の旅は、始まりからいろいろあったが、どんなことも良い経験だった。そう思えるのも、自分が昔より成長しているからなのかもしれない。ピンチに陥った時に、自分がどのように対応できるのか、それによって自分の成長具合はわかるのかもしれない。ピンチは、ある時偶然ではなく必然的にやってきて、「自己成長を確認しなさい」と言っているのではないか、と考えられる旅になった。

東京ベイ浦安市川医療センター 集中ケア認定看護師/米国呼吸療法士
戎 初代