コラム
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香罪
2018.07.27化学物質過敏症という病気をご存知だろうか。重症になると、通常の生活が困難にもなるほどである。私は診断をうけていないが、似た症状に悩まされている。
1つは、「香り」だ。朝の通勤に1時間半ほどかかるのだが、そのうち1時間は公共の乗り物に乗車している。密集している車内では、香水の香りが直接的に影響し、これまで何度と無く途中下車して、駅のベンチで休むかトイレとお友達になる。結果30分以上は途中下車の駅で、休まざるを得ず、始業時間に間に合わないため、30分遅刻で時間年休処理となる。香水を使用している方達は、このように自分の香水が無差別に他者の体調に影響していることを自覚しているのだろうか。
この4月からは、朝5時半から6時の間の早朝に家を出ることにし、できるだけ密着度の少ないようにし、この真夏にマスクの着用をするという対策でどうにか過ごしている。体調が万全でないときは、すれ違う人の香水だけでなく、柔軟剤や整髪料でも体調は悪化してしまう。
香料を使用しないで欲しいとは言っていないが、他者に影響が強いような使用の仕方は控えてほしいというのが、影響を受けている側としては伝えたいことである。一般的に、目に見えるものには対策は多いが、目に見えないものには対策や認知が遅れがちである。医療現場では体調の悪い方は多く、医療従事者の香り(過度な化粧、香水、柔軟剤、整髪料)自体も患者の状態を悪化させる原因のひとつになりかねないことを、この時代に沿って見直してもらいたいものである。
東京ベイ浦安市川医療センター 集中ケア認定看護師/米国呼吸療法士
戎 初代